2026.02.02
今回のキーワードは「キャリア教育」です。
文部科学省は、キャリア教育を「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」 ※1 と定義しています。ここでいう「キャリア」は「人が生涯の中で様々な役割を果たす過程で、自らの役割の価値や自分との関係を見いだしていく連なりや積み重ね」です。進路選択や就職支援に留まらず、自分自身を理解し、社会との関わりの中で将来を考える力を養う点に特徴があります。
キャリア教育が重視される背景には、社会の大きな変化があります。かつて一般的であった終身雇用制度は崩れ、転職や学び直しが当たり前の時代になりました。また、人生100年時代といわれるように、働く期間が長期化し、働き方も多様化しています。このような時代には、生涯を通じて自ら学び、考え、キャリアを構築し続ける力が不可欠です。その基盤を育てるものとして、キャリア教育の必要性が高まっています。
こうした背景を受け、2011年に大学設置基準が改正されました。この改正により、大学において「学生が卒業後自らの資質を向上させ、社会的及び職業的自立を図るために必要な能力を培うための体制を整えること」が義務化されました。専門知識の習得だけでなく、それを社会でどう活かすか、どう生きるかを考える力を養うことが、大学教育の重要な使命として位置づけられたのです。文科省が令和6年に実施した調査では、正課授業としてキャリア教育を実施した大学は65.8% ※2 となっています。インターンシップ等を実施する大学も増加傾向にあります。
キャリア教育を考える上で重要な理論に、アメリカの心理学者D・E・スーパーが提唱した「ライフ・キャリアの虹」があります。

この理論では、人生を虹のアーチに例え、人が生涯を通じて果たす様々な役割を示しています。子ども、学生、職業人、親や配偶者、市民や余暇人など、私たちは同時に複数の役割を担いながら生きています。
重要なのは、キャリアを「どのような職に就くか」という一面的な視点だけで捉えず、今後の人生における各役割を主体的に考え、それぞれの役割のバランスを取りながら自分らしく生きていくという視点で捉えることです。人生全体を豊かにデザインする力がキャリア教育の目指すところといえます。
このように変化の激しい時代において、自分自身と向き合い、社会との接点を探りながら自分らしい人生の道筋を描いていく力をつけ、迷いながらも「進むべき道」を見つけていくプロセスこそが、キャリア形成の本質といえるでしょう。そして、いよいよ就職活動という一歩を踏み出す際には、弊社の適性試験対策「SPI.StudyCamp」も活用いただき、十分に対策をして臨んでほしいと考えます。「ライフ・キャリアの虹」がより鮮やかなものになるよう、サービスのブラッシュアップを続け、全力でサポートしていきます。
※1 文部科学省「キャリア教育」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/
※2 文部科学省「令和5年度大学・短期大学・高等専門学校における 学生のキャリア形成支援活動の実施状況について」https://www.mext.go.jp/content/20250425-mxt_gakushi01-000042017_03.pdf
Written By Y.Koyama
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