2020.07.31

日本語能力試験ってどんなもの?

ナスピアの展開するeラーニングのコンテンツでは、読解力や聴読解力を測定する基準として、「日本語能力試験」を参考にしています。今回はこの試験について紹介しましょう。

「日本語能力試験(JLPT:Japanese-Language Proficiency Test)」は、日本語を母語としていない人に対し、その日本語能力を測定する試験です。5級(N5)から始まり、1級(N1)まで、難易度が上がっていきます。外国語の能力を測定する
「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR:Common European Framework of Reference for Languages)」
と完全対応しているわけではありませんが、N5はCEFRのA1レベル相当、N1はC1レベル相当であると考えられています。

試験の内容は「言語知識(文字・語彙・文法)」「読解」「聴解」の3つに分けられています。それぞれ60点満点で、合計180点。だいたい90~100点が合格ラインだそうです。ですが、3つのカテゴリで一つでも19点以下があると不合格、となるそうです。

ナスピアではN2からN4を参考に難易度を設定しています。一部N1もありますが、N5レベルは利用していません。
何故、日本語能力試験を参考にしたかというと、初めて読解力問題や聴解力および聴読解力問題を作成したときに、難易度をどの様に設定すれば良いのかがわからなかったからです。特に社会人として通用するスキルを設定しようとしていましたから、「現代国語」の難易度とも違うと感じていました。
その時にたまたま見つけたのがこの試験でした。
「日本語で生まれ育った生徒に、外国人向けの能力試験のレベルで良いのか?」
という考えも頭をよぎりました。ですが、他に基準がありませんでしたし、もしN2~N4では難易度が低すぎるというのであれば、N1や、それ以上の難易度の問題を作成すれば良いだけです。
ちなみに、日本語を母語としない人が日本国内で働きたい場合、せめてN3は欲しいと言われています。CEFR基準ではB1以上ですね。N2があれば十分とも言われていて、最近ではN2取得者も多いと聞いています。

さて、そのような考え方で始めたeラーニングですが、意外と正答率は高くありません。読解力では「文章の要約を考える」が60%弱。「文章を読んで質問に答える」は50%弱。
聴解・聴読解力の方はもう少し良くて、「話を聞いて要点を理解する」が65%程度、「話を聞いて質問に答える」が60%弱です。
「日本で生まれ育っているはずなのに、N1いや下手するとN2に合格できないのでは?」
と思ってしまいます。
これから優秀な外国人が海外から入ってきたとき、彼らがN2以上を保持していると、日本の学生より日本語を理解できる…なんてならなければ良いですね。


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