2020.12.05

「書くように話す」ことを意識しなさい

筆者は仕事柄、いろんな人の話を聞きに行きます。講演会やセミナー、展示会で行われるミニセミナーや新商品説明まで、それこそ様々な内容を聞きます。
ですが時々、
「この人の話、聞きにくいなぁ」
と残念に思う方もいらっしゃいます。そしてそういう方々には、共通する特徴があります。今回はそれを紹介しましょう。

例えば、中小企業代表の方々の典型的な話し方に、次のようなものがあります。

「私は、この会社を立ち上げてから○年経ちまして、主に△△を中心にして販売をしているんですけれども、やはりこれまでいろんな事がありまして、例えば××みたいなことですね、これらのトラブルを社員にも恵まれたおかげで何とか乗り切りまして、でもこのところの世の中の変化のおかげで売上も下がったんですけれども、今回のこの商品を頑張って企画しまして、担当者も頑張ってくれまして、銀行さんも援助してくださいまして、ようやく販売させていただいたんですけれども、おかげさまで使っていただいたお客さんから好評をいただきまして、この度このような賞もいただいたんですけれども…」

おわかりでしょうか。この文章、句点こと「。」が文章中に1つも無いのです。「~でして」「~ですけれども」で延々と文章を繋いでいるのです。もしこのようなレポートや報告書が提出されたら、確実に「書き直し」を命じるのではないでしょうか。筆者なら間違いなくそうします。
特に話し慣れていない方に、このような方が散見されます。長い人だと3分くらい、句点なしの話をされる方もいらっしゃいます。アナウンサーが1分間に読む文字数が400文字ですので、ざっと1200文字、原稿用紙3枚分に渡って句点がないのです。

こういう話し方をされる方へは、とりあえず3つの点に気を付けることをアドバイスします。
まず「文章はまとまりを意識しながら短く区切る」です。先ほどの文章であれば、少なくとも7つの文章に区切ることが可能です。主語が変わるタイミングを意識する、というのが良いでしょう。それだけでも、ずいぶんと話はわかりやすくなります。
次に「構成を提示する」です。上のような文章の場合、聞いている側からすると
「これっていつまで続くのか?重要なポイントはいつ来るのか?」
がわかりません。最初に話の順番を示しておけば、これを防ぐことができます。
そして最後に、プレゼンの技法でもありますが、「最初に結論を言う」です。疲れて聞いてもらえなくなる前に、さっさと結論を話しておけば、話す側も聞く側も楽になります。

いずれにせよ、書くときには意識するような構成や文章の区切りを、話す際も意識するようにしましょう。それだけで皆さんの話は、相手に伝わりやすくなります。


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