2020.11.28

非言語能力(資料解釈)の学習方法

就職活動対策の学習法、その最終回として、非言語能力の中の「資料解釈」に焦点を当てて、学習方法をご紹介します。

「資料解釈」には「順列」「組み合わせ」などの確率系の問題と、「表の読み取り」「グラフの種類」「代表値」などの、資料を見てデータの内容を解釈して答えるものがあります。
前者は確率の問題をしっかりと押さえておくことです。組み合わせの問題は「5人の中から3人選ぶ」のような形の問題です。一方、順列の問題は「5人の中から3人を順番に選ぶ」問題です。前者は3人がどの様な順番で並んでいようが関係ありません。例えば3人をAさん、Bさん、Cさんだとすると、ABCでもACBでもBAC、BCA、CBA、CABのどれでも同じだと考えます。A、B、CABのどれでも同じの3人を選んでいることには変わりが無いからです。一方、順列の問題は先に挙げた6つの組合せは全て別だと考えます。こちらは順番も関係しているのです。順列問題の方は高校数学の書き方をすると5P3、組み合わせ問題の方は5C3となります。
また、「円順列」というのもあり、この場合はABC、BCA、CABは同じだと考えます。従って、組み合わせの数は「組み合わせ」「円順列」「順列」の順番で多くなっていきます。いずれにせよ、このルールを押さえておき、計算方法さえ暗記しておけば、そう難しくありません。

では「資料解釈」の方はどうでしょう。こちらもしっかり計算できれば問題ないものと、しっかりした計算すら必要ない問題とがあります。しっかり計算するべきなのは、表の一部を穴埋めする必要があるタイプの問題です。ただし、単純なかけ算やわり算でしかありませんので、そう難しくありません。場合によっては百分率や割合などで書かれている場合もありますが、それも「何割何分何厘」や「%」がしっかりと分かってさえいれば良いだけです。

一方、しっかりとした計算すら必要が無い問題には、次のようなものがあります。
「あるバッターは、前日まで10打数3安打で打率3割だった。今日は2打数1安打の成績だったが、打率は上がったか、それとも下がったか」

キチンと計算するのであれば、今日の段階でトータル12打数4安打になったわけですから、4÷12をして…というかたちになるわけです。しかし、もっと簡単に考えれば、今日の打率は5割ですので、昨日までの成績よりも良いです。つまり、トータルの打率も昨日よりは上がっているはずなのです。このように、完全な計算を行わなくても答えられるような問題も存在しています。何を答えとして求められているのかを見きわめ、しっかりとした計算が必要なのかどうかを考えられるようになりましょう。

Written by T.T.Yamada


本番で実力通りの力を発揮する出題形式を搭載
ナスピアの提案するSPI対策e-learningはコチラ